合宿免許はできるだけ短い期間ですべてのカリキュラムをこなして卒業に至ることが目的ですので、場合によっては卒業をあせるあまり、思わぬトラブルに遭遇してしまうことがあります。
なかでも多いのは、実際に自動車のハンドルを握って運転する技能教習がうまくできず、標準的な卒業までの時間数では間に合わないといったものです。
経験的に知られていることとして、合宿免許では履修生の9割近くは標準的な時間数での卒業が可能とされています。
しかし、道路交通法の条文などのテキストに書かれていることを覚えるのが主体の学科教習と違って、技能教習のほうは生まれ持った運動神経の良さに左右される部分が大きいのも事実です。
その結果として所定の時間数では教官からの見きわめが得られず、なかなか卒業ができないことはあり得ます。
この場合ですが、運動神経に自信がない場合には、最初から卒業保証付きの合宿免許のプランに申し込みをしておくことが挙げられます。
これは予定の時間数を超過しても、卒業までは追加費用がいっさいかからないという特約が付いた安心のプランです。
もしも卒業保証が付いていないプランで申し込みをしてしまった場合には、早い段階で学校側と相談して、追加費用を支払って補習をしてもらうことが考えられます。
合宿免許は短期間で免許を取得することができる上に、価格も通常の免許取得コースより安く設定されている場合がほとんどなので、とくに若い人たちから人気を集めています。
合宿免許という名前が示す通り一定期間一つの場所に参加者が集まって共に生活し、その間に免許取得に必要な知識や技術を学ぶのですが、だからこそトラブルは避けたいものです。
とくに避けたいのが車を運転するための知識や技術を提供してくれる教官とのトラブルで、閉鎖された空間・人間関係において、もっとも気を付けるべき点と言えます。
教習車内で技術の指導を受ける際、慣れないことの連続でイラついてしまうこともあるかも知れませんが、教官から指導された際には素直にその指導内容を受け入れるようにしましょう。
納得のいかないことを言われた場合はその場で反論するのではなく、別の指導者に改めて相談するようにするのが一番です。
また、教習車内で運転の練習をしている最中に「運転技術のこと」について質問するのは良いのですが、中にはプライベートなことにまで踏み込んでしまう人もいます。
私語は基本的にはNGとなっているため、笑顔で答えてくれていたとしても内心では困っているものですから、この点にも十分注意して良い関係を築いていきましょう。
◎2018/7/27
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